暗さ実験。絵になってる感じあるけど、「星空とビデオカメラ」というちょっと間違ってる図(星空は光量がなく、ビデオカメラで撮るという事が普通ない)



PXW-Z280が来てちょっと経ちましたが、忙しくてガッツリ撮りに行きまくってはいません。
あと、テスト動画をYouTubeにアップしようと思っていましたが、上には上がいらっしゃいますので、きちんとデータを取りながら綺麗に撮らないとなとか思っていたら何か躊躇…
ユーザーの自分が言うのもなんですが、この機は本気で知りたがってる人が多いと思いますのでちょいと責任を感じる訳です(あと叩かれないか…)。



「バリアブルNDフィルター」のおかげでやっと当たり前なセッテングが可能に…


*基本的なカメラの仕組みがお分かりの方はここをクリックして飛ばして下さい

これは僕が「デジタル一眼カメラを始めたい」という方によく最初に説明する、デジタル一眼もビデオカメラも平たく言えば同じ、カメラの「明るさを調節する」所の話です。

カメラには簡単に言えば3つの「明るさ調節ダイヤル」があります。
  1. アイリス(デジタルカメラレンズのF値)
  2. シャッタースピード
  3. ゲイン(デジタルカメラのISO感度)
それぞれ特徴(クセじゃ)があります。
明るさ
調節名
数値(例)
暗い ⇔ 明るい
特徴(クセ)
アイリスF16 ⇔ F1.9レンズの絞り。数値が小さくなる程絞りが広がり光を取り込める為明るくなる。その代わり明るくなる程被写界深度が浅くなる(フォーカスの合う距離の範囲が狭まり、すぐ前後がよりボケる)
シャッター
スピード
1/8000秒 ⇔ 1/30秒
… 1秒 … 5秒
シャッターが開いている時間が長い程光を取り込める為明るくなる。その代わり動いている被写体はブレやすくなる。映像のフォーマット(データの仕上がり)は1秒間に60コマや30コマの静止画の連続なので、これ以下のシャッタースピードだとカクつき通常使用しない
ゲイン0dB ⇔ 18dB数値を上げると明るくなる。がノイズが増えていく。後から電子的に信号を増幅させ無理矢理明るくさせる
高いカメラだとこれが全てカメラ本体外部に物理ダイヤルがあってユーザーが調節できたり一部をオートにしたり全部をオートにできます。安くてコンパクトな素人向けのカメラだとこれがフルオートでユーザーの判断による微調節ができなかったりするのです。



新機能「バリアブルNDフィルター」

NDフィルターというのは明るさを調整する黒い半透明な幕です。カメラの外部で、レンズ前に取り付けるのもこの同じ名前ですが、ビデオカメラにはよく内部にこの機能が備わっていて、上天気で明るすぎて上記の明るさ調節機能で間に合わない時などに「NDフィルター 1」「〃 2」などと暗い幕を内部機能で掛ける事ができます。しかしこれまでは「ガシャッ」と音も振動もあったり段階的でした。

それがこのZ280に搭載されているバリアブルNDフィルターだと電子でほぼ無段階に変更可能。しかもこれをオートにできるのです! 要は、上記の明るさ調節機能が4つになった感じ!

これまでのこのような中〜大型機で撮影中に明るさを調節する場合、主にアイリスを回していました。ボケが変わってしまうというほかの影響が出てしまうにも関わらずです。撮影を止めてならシャッタースピードが最も画の質を崩さない調節でしたが、撮影中に動かすのは画に影響が出るし、蛍光灯など高速点滅する環境とバッティングしたり影響があります。

欠点のないクセのない明るさ調節機能という普通にあるべき機能がやっとついたのです。
これによりボケに影響を与えるアイリスはずっとマニュアルで行くという当たり前ができるようになりました。



明るさ


まず屋内で初めて起動させてみる訳ですが、本体モニター上で見て明るさに嬉しくなります。肉眼と同じ明るさで撮れます。

次に屋外で夕暮れ時にテストしてみました。マジックアワーになり、徐々に光量がわずかになった時、肉眼の明るさを超えます!

「ターボゲイン」は使い物にならない


もっと厳しい星空でテストしてみました。綺麗な星空くらいで回したところ、シャッタースピード1/30、ゲイン18dBで明るい星がポツ・ポツっと映る程度。当然本体モニターでもノイズがハッキリ判る程度にノイズが入ります。

“リミッターを外した”みたいな「ターボゲイン / Turbo Gain」というのがあるので、それをオンにしてみたところ、もはやゲイン18dBより明るくなるのではなく、18dBの暗かった所が激しいノイズで白くなるという感じ。見える情報(明るさ)は変わらずにただノイズが増える感じ。意味がない機能かなと思いました。



欠点


ノイジー


Z280のモニターでは気づきませんでしたが、撮ったものを徐々にiMacに取り込んでいくとどうも薄々…。期待からすると結構ノイジーだなと感じてます。

また、わくわくしていた「HDR」モードが、モード2だとノイズが多いとか、フォーマット切り替えに比べたらHDR ONで再起動感がないとか、何というか特別感がなく、トーンカーブで暗い部分のレンジ広げただけ?みたいな個人の感想。

こんなノイジーならHDRやS-Logとかどれ程意味があるだろう。アフターで彩度引き上げられるの? アフターでトーンカーブで暗い所明るくしていっても同じじゃね?と。

これ書くと「良いカメラ導入しました」なはずの自分が損なのでこんなところで(笑)



【危険】3840×2160を選んでいた筈が…


YouTubeに新チャンネルを作り、長時間固定の自然風景をぼーっと眺めるだけの動画をアップしていっています。

その映像撮影をZ280で行ったのですが、早くも2度も「3840×2160」(4K)に設定してたつもりが「1920×1080」(HD)で撮っていたというミスを犯しました 2回とも2時間以上撮り続けた後に気付いてガックリです…。
いずれもモニター左下の残り記録可能時間などを見て、「まだ結構撮れるんだな…あれ?」その次にモニター右上のフォーマット状態を見てショックを受けるパターンです。

それで判ったのです!
まずメニューで、ビデオフォーマットを「1920×1080P」になっていたものを「3840×2160P」に変更します。これを自分は確実に認識します。
そして周波数を「59.94」(60コマ)から「29.97」(30コマ)に変更します。
・・・すると、フォーマットがまた「1920×1080P」になっているのです!
「3840×2160」でも「29.97」の組み合わせができるのにも関わらず、です。
これは設計ミスでアップデートで修正すべき問題ではないでしょうか。
僕はまだ個人的な撮影でしかミスってませんが、恐ろしいクセだと思います。

この問題が判ったので、次から気をつけようと思います。



このレビュー書いてて、これを動画でやれよって思います、ハイ。



5ch専門板専スレ


「正しい批判」ができない場所


5ch専門板XDCAM等総合スレにて、購入前からちょっと相談したり報告したりしていました。
何もないと流れも遅く、僕もそんなに目立って書き込む事はありませんでした。
そしてやっとZ280が来て、他者からの質問にもちょっとだけ答えさせていただき。

その同じ感覚で、撮影した映像を後からMacで見て薄々感じてきた「思いのほかノイジー」という事を報告したところ・・・

反論の嵐 ノイジー論争を勃発させてしまいました

スレの書き込みからして、Z280ユーザーは僕1人。ユーザーじゃない人が反論しているのです。反論も何も事実なので「いや、ノイジーなのだが…」と僕も改めてレスする事になり、別に強調したかった訳でもないのに少しノイジー論争が続く事態となりました。

ユーザーじゃないアンチソニーと疑われたのもあったのでしょう。信じてもらう為にも仕方なくキャプチャー画像をアップしたり。まともな方は「なるほど確かに」という反応。反論者は「転載禁止」との透かしを入れておいたのですがそれに「自意識過剰w」だの「田舎者で素人w」だの人格攻撃もあり。

ああいうスレでは常にアンチが評判を下げる工作レスをしたりもするんでしょう。それを排除したいのも解りますが、正真正銘ホンモノのユーザーの僕も一緒にされては困ります。

今もそのような事が起こってますが、一部の住人が何でもかんでもマイナスな書き込みを封じようとするようです。親切の報告のつもりでしたが精神衛生上無用だなと思いました。



【関連記事】