ケンジントンSlimBlade Trackballと、アップルMagic Trackpad 2



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新iMacを買った際はMagic Mouseを選んでいました。
↑の記事のコメ欄でにおわせていますが、購入直前後に2ch内iMac 5Kスレに書き込んでいて。そこには何にでも噛み付く基地外がいて。僕がiMac購入後、設置した写真をアップするといちいち写り込むMagic Mouse 2を見て「OS X El Capitanなら絶対Magic Trackpad 2だろ。ケチってMagic Mouse 2か」(Magic Trackpad 2にすると追加¥5,300(税別))等と言われ 不本意ながらその言葉にもなるほどと影響を受け、超高評価なのもあって(最強との呼び声も)、使用感を確かめるべくMagic Trackpad 2も追加購入しました。



アップル Magic Trackpad 2



これまで使ってきたMacBook Proでは、本体のトラックパッドが硬いのもあってSlimBlade Trackballになってました。iMacを買って久しぶりにMagic Mouse (2)、Magic Trackpad (2)に作業でしばらく向き合い、やり辛さを思い出しました。前にも3者の比較記事を書きましたが、(あんなに細かく記したのに)力が入っていたというのか、Magic Trackpadに情が入っていたかも知れません。2周3周回って見えてきました。



Magic Mouse (2)欠点


Magic Mouse 2。操作性はMagic Mouseと変わりません。単3乾電池式が内蔵バッテリー式になって少し軽く、電池パネルが消えて少しだけクールになりました。
  • 表面指置きだけでスクロール認識をして、画面が常にちょい動きます。指の腹の接地をちょい遊ばせるだけで画面がぬるぬる。クリエイティブ系アプリでもクリック後いちいち画面をちょい揺らす事に
  • マウス史上稀な低く重い形は実は人間工学とか考慮してて後に凄い馴染んでくるのかと思いきや、結局馴染みません。これは僕だけかも知れませんが、使ってるうちに、持ち上げる為に人差し指を左側面に引っ掛け、薬指を右側面に引っ掛けるようになっていったのです【右写真】。久々しばらく使うと、フォークボールを投げる指のごとく無理をしてる感じに「ああこうだった」と多用してた時の感覚を思い出しました。


Magic Trackpad 2レビュー


Magic Trackpadから見た目が大きく変わり、よりクールに綺麗になりました。最大の特徴は“感圧”。Magic Mouseと同じく単3乾電池式が内蔵バッテリー式になりました。

美点

  • Magic Trackpadに比べて軽い力でクリックできるようになりました
  • Magic Trackpadでは奥が支点・手前が力点という事で、奥が押し辛かったですが、2ではどこでも押せます。不思議です
  • Magic Mouse / 2の進化に比べてもMagic Trackpad / 2の進化は大幅に見た目がクールになりました
  • 厚みがないので最も持ち運びしやすいマウス類と言えるかと思います
  • Magic Trackpadより表面がサラサラになったと思います

欠点

  • 最大の新機能“感圧”は使わない
    押しごこちはと言うと、2段階「コク・コク」です。2段階で板が降下(降下と言っても0.ミリ単位)します。2段階目の降下が“圧”判断だと思います。
    公式アプリの一部で感圧機能が使えるんだと思いますが、そもそも公式アプリは多用しません(爆) 圧で機能する部分を稀に発見して「あー」という感じ。あまり試してないし憶測ですが、圧で機能するのは多くが“右クリック”のような部分じゃないでしょうか。だとするとやっぱりあまり使わないですよね “公式アプリの一部 + 右クリック的な”で全く使う事はありません
  • Magic Trackpadよりドラッグアンドドロップが苦手に!?
    何だろう。一呼吸置かないといけないのかな。「できない…できない…できない」を繰り返した事がありました
  • 2本指で触れる際に、稀に1本指が高速移動したと認識してカーソルが瞬間移動する現象はMagic Trackpadから健在
  • 「カチカチカチ」とクリックして多角形選択範囲を作るなどのクリエイティブアプリ作業は普通に、超、苦手!

音もなく物理感覚モードが変わるのは驚き


買った直後に気付いたのは、小さな電源つまみをオフにすると、板が固定され、クリックの昇降ができなくなるという事。こんな小さな静かな電源つまみのスライドで不思議です。
そして、今この記事を書いてて改めてシステム環境設定内「トラックパッド」設定を視てみると、「サイレントクリック」と「強めのクリックと触感フィードバック」というチェックボックスが。「サイレントクリック」をオンにしてみると、また不思議。クリックの「コク・コク」がもっとくぐもった音に音もなく即変更されます。丁度ピアノのソフトペダル(弱音ペダル)を踏んだ感じというか。ただわずかながら抵抗が増えます。「強めのクリックと触感フィードバック」は元々オンになっていて、オフにしてみると2段階クリックがなくなりました。“感圧”機能オフという事でしょう。



結論:

ケンジントンSlimBlade Trackballが一番です。
贅沢を言えば、SlimBlade TrackballとMagic Trackpad 2の2台体制で最強。




です。基本SlimBlade Trackballで十分ですね。高価なので十分というか一番ですね。SlimBlade TrackballはSafariなどアプリによってはスクロールがカクつく*1、横スクロールがちょい面倒*2なので、贅沢にもスクロール用だけにMagic Trackpad 2を横に添えるとなお良いでしょう。
またはMacBook(内蔵トラックパッド)にSlimBlade Trackballで同体制に。僕の前の状況MacBook Pro + SlimBlade Trackballで良かったのです。

*1 動きが重くなるのではなく、フレームレートが少ない感じ。使用上問題はないです。Firefoxだと滑らか
*2 SlimBlade Trackballはボールを縦軸があると想定してひねると縦スクロールできます。当初横スクロールに悩みましたが、「基本的に“shift + スクロールホイール”で横スクロールとなる」と当ブログへのコメで教えていただき、SlimBlade Trackballの右上ボタンにshiftを設定しました。SlimBlade Trackballの右上ボタンを押しながら、ボールをひねると横スクロールできます。


1つの悩みもアップデートでか消えていた


前環境MacBook ProでSlimBlade Trackballを使っている時、Safariサイト上のリンクを間違ってクリックしかけて、そのまま引っ張る(カーソルを静止させてリンクをクリックすると当然そのリンク先にジャンプするけど、カーソルが通過しながらリンクをクリックすると“引っ張る”みたいな動きをする)とリーディングリスト(仮ブクマ)に入っていくという問題がありました。それなのでリーディングリストには意図せずポンポンブクマが増えてしまっていたのです。現在iMacでその現象は起きません。

並べるとこんな感じ。
Magic Trackpad 2 << Magic Mouse 2 < SlimBlade Trackball

失礼ながら、Magic Trackpad 2を賞賛しているのはトラックボールを経験していない層、ネットサーフィンオンリー層、更には自分に言い聞かせているやせ我慢層でしょう。Magic Mouse (2)もやせ我慢層の支持があると思います。



【追記】“同時に立ち上げてる、重なるアプリを見渡す”機能はいらない


とあるMacユーザーで、手前のアクティブになってるウィンドウ(アプリ)をズラして、かき分けて、下に埋もれてるウィンドウ(アプリ)を使う、それを繰り返している人がいました ウィンドウの配置とか台無しだし、恥ずかしい。

僕はDockでアクティブアプリを選択変更します。Macユーザーの常識かと。デスクトップに置いてある物に触れる時もDockのFinderをクリック。

前者の人の為でしょう。OS Xのあるバージョンから“今立ち上がってるアプリ”を見渡す機能みたいなのができました。類似機能が広く見て4つありますよね 新機能についていけてないだけかも知れませんが、僕は使いません

Magic Trackpad (2)にもこれら“見渡し”機能を実行するジェスチャーが多いんですよね。







【経過】2022年7月21日


今年に入ったくらいから? メインで使っているSlimBlade Trackballの右クリックに当てたボタン(4つのボタンのうちの右下)が強く押し込まないと反応しなくなってきました。何か内部のちょっとしたヘタりだと思いますが素人には確認できません。
2013年12月購入なので8年強が寿命という感じでした。参考になさって下さい。

一応かなり前にMacBook用に「持ち運び用」としてもう1台買っており、それはあまり使ってなく置いてあるので、換えがある安心感があります。そろそろ交換しようと思います。