ネタバレ注意

YouTubeショートでこの悲惨な事故を知り、少し情報をあさり、この事故を取り扱った1本だけある映画がAmazon プライム・ビデオにあったのでそのまま観てみました。


独自に生成AIと加筆で作成した画像

ラスト・ディセント ナティ・パティ洞窟事故
邦題ラスト・ディセント ナティ・パティ洞窟事故
原題The Last Descent
2016年アメリカ
時間105分監督アイザック・ハラシマ
出演チャドウィック・ホプソン / アレクシス・ジョンソン / ランドン・ヘネマン / ジリアン・ペトリー / ジェイコブ・オマー

個人評価: ★★★★★★★★★★ (3/10点)



ウィキペディアの英語ページ「Nutty Putty Cave (ナッティ パティ ケーブ)の節「Fatal accident and closure (致命的な事故と閉鎖) 」をGoogle 翻訳、私の修正あり

2009年11月24日、ジョン・エドワード・ジョーンズ (1983年1月21日 - 2009年11月25日) は洞窟内で27~28時間閉じ込められた後、死亡した。

ジョーンズと他の3人は、先が折り返し地点になっている狭いが通行可能な通路「バース・カナル」(産道の意) を探すためにグループを離れた。ジョーンズは、バース・カナルだと勘違いして地図に載っていない通路に入り、行き止まりに突き当たってしまった。狭い縦の割れ目以外に逃げ場はなかった。これが折り返し地点だと信じて頭から入り、逆さまに挟まれてしまった。割れ目の大きさは10×18インチ (25×46 cm) で、洞窟の入り口から400フィート (120 m) のところにあった。大規模な救助隊がジョーンズを助けに来た。隊員たちはロープと滑車を使った高度なシステムを設置してジョーンズを救出しようとしたが、このシステムは負荷がかかったときに機能しなくなり、ジョーンズは穴に落ちてしまった。ジョーンズは、数時間にわたって逆さまに圧迫された体にかかる負荷が原因で、 最終的に心停止に陥った。

救助隊は、ジョーンズの遺体を回収するのは危険すぎると判断し、地主とジョーンズの家族は、ジョーンズの追悼として、洞窟を永久に閉鎖し、遺体を封印することに合意した。ジョーンズの遺体近くの天井を爆破するために爆発物が使用され、入口の穴は侵入を防ぐためにコンクリートで埋められた。

洞窟探検コミュニティの一部のメンバーは洞窟の閉鎖に反対した。Facebookコミュニティグループは洞窟を救うために嘆願したが、失敗した。洞窟探検家たちは以前にもゲート付きの入り口を切り開いていたが、通路の爆破崩壊とセメントで固められた入り口により、再びこれを行うのは困難、不可能となった。

この悲劇を題材にした映画『ラスト・ディセント』が2016年9月16日に公開された。

記事トップのような画像や、このウィキペディア程度の情報を事前に見て興味を持ち、この事故を題材にした映画がアマプラ会員無料で観られるのを見つけて、間髪入れず観てみました。↓次のリンクはさらに詳しく知れます。私は映画視聴後に読みました。

こんなにも「史実の事故を冒涜している」と感じた映画は初めて。悲惨さが緩和されている


アマプラ評価は★★★★★ (3/5) 。なるほど。
冒頭に「実話から着想を得た物語」。なるほどなるほど。
この映画を観る人って、史実のこの事故の詳細が知りたいと思うんですよね。

観始めると史実を基にしているのにもかかわらず、調べてないのに勝手に設定したと思わせるキャラづけを感じさせる。まあまあ劇映画なので許せる範囲。

洞窟入り口にて、大量のセンサーゴミ (画面にチリ) カットが。なるほどなるほどなるほど。低予算めね。

そして史実では友人、家族ら10人で入ったらしいですが、当作品では主人公ジョン (チャドウィック・ホプソン演) と弟ジョシュ (ジェイコブ・オマー演) 2人で入ります。これは結構な改変。



(せっかくの) 絶望的な洞窟の構造が伝わらない


この事故が注目を集めるのって記事トップ画像の絶望的状況だったからだと思います。
またこの洞窟全体像 (ブランドン・コワリス氏レポートに図あり) の細く長い道のりの心細さ。

この映画はCGを駆使して3D構造図を出してもよかった


当作品はISO高めのノイジーさとコントラストの高さでフィルムライクな映像質感なので3D CG映像は似合いませんが、それならその映像質感からやり直し。これは構造を見せるべき事故です。透かしたような断面図のような3D映像が挿入されてもよかった。しかしこれは高度なCGで許されるもので粗悪だとなしです。
少なくとも救助隊の手描きの説明図として。
主義・予算の問題で3D CGを出さないのであれば、救助隊の手描きの説明図としてしっかりこの困難な構造を視聴者に見せるべきです。ほかに存分な史実の改変がなされているので、この必要な改変は問題ない。救助隊同士の伝達で誰かが図を描き説明するシーンを創ってほしかった。図は一瞬出てきますが一瞬で範囲が狭すぎる図でした。

セット


実際の洞窟で撮影したんでしょうが、とにかく狭くてレンズが広角じゃなく、映せてない。近い、暗い。上の3D CGを取り入れたらと同様で撮影や見え方に都合のいい土のセットを制作できなかったでしょうか。



ジョンの状況


史実はジョンの手は片方が胸の前に挟まれ、もう片方が…などがあるようですが、それも表現・訴えないし、胸が圧迫され続けたようですが、苦しさも具体的に訴えません。

弟ジョシュも、救助隊も、ハマったジョンの顔を上から覗けてるように思わせるし、覗ける所まで行くのは比較的早そうに感じさせますが実際はどれほどだったのでしょうか。



総じて史実よりイージーになってしまっているように感じるのです。



あまりにも多いフラッシュカットと、逆に全然ない救助活動


この映画の1番の問題はここ。フラッシュカット (回想シーン) があまりにも多いです。
何度も妄想の草原が出てきます。それだけにとどまらず励ます救助隊との長い長い身の上話、恐らく創作された馴れ初めシーンが始まり…。これに時間が割かれ、決死の救助隊の作業が全然出てきません。

関係者から詳細を聞き出したり、良好な関係で映画を制作する事に失敗したのではないかと推測してしまいます。

やはり被害者ジョンご本人の状況にせよ、救助隊の作業にせよ、動けなくなった地点がとんでもない狭く折れ曲がったアクセス困難な場所という絶望的な事実をもっと出してほしかったです。



謎の2段階ハッピーハッピーガッカリエンド


滑車が外れた (救助失敗した) 瞬間、救出成功の妄想が長く入ります…。しっかり担がれ地上に出て、ヘリで運ばれるまでいきます。

【訂正|8月28日】
当記事コメントに私の誤解へのご指摘をいただきました。ありがとうございます✨
救出されたのは滑車が外れた際にケガをした (という模写はなし) 救助隊アーロンという事です!! すみませんでした💦 全然理解できませんでした💧
(しかしこの救助シーンの初めはジョンの目線風主観視点で「ジョンが助かった」と見せかける演出がなされており、結局「2段階ハッピーハッピーガッカリエンド」には変わりないため、節題をそのままに、取り消し線を一部にさせていただきました)

次にまた洞窟の中に戻っていて、誰もいなくなっている中自力で脱出できます。外の空気を吸います。また洞窟の中に戻っていきます。洞窟の中で生まれる予定の赤ちゃんと対面します。

長く長く、妄想 & 妄想。
そして最後に亡くなったと文で解って終わります。

ヒドいです。



美点・蛇足


まあ、ドラマとして観れます。ハラハラも切なさもありますよ。そこに星3/10。

主人公ジョン役のチャドウィック・ホプソンさんが、日本の再現ドラマ等で活躍している外国人アクター マーク・チネリーさんによく似ていました。