| ネタバレ注意 |
Amazon プライム・ビデオで観ました。
実際に起きた1度の事故についての映画化という予備知識はなく観ました。
(タイトル的に長期間エベレストに注目したような物語だと想像したりする)
1996年に実際に起きた8人が死亡した大量遭難事故の2度目の映画化です。2014年4月18日に雪崩のため16人が死亡する事故が発生するまではエベレスト登山史上最悪の事故でした。
かつてプロ登山家の世界だったエベレスト登山が、大金を詰めば未熟者が参加できるようになった商業化への警鐘を鳴らしています。

合法使用 ソース
エベレスト
| エベレスト 3D (エベレスト) | |||
| 原題 | Everest | ||
| 年 | 2019年 | 国 | アメリカ / イギリス / アイスランド |
| 時間 | 121分 | 監督 | バルタザール・コルマウクル |
| 出演 | ジェイソン・クラーク / ジョシュ・ブローリン / ジョン・ホークス / ロビン・ライト / エミリー・ワトソン / キーラ・ナイトレイ / サム・ワーシントン / ジェイク・ギレンホール | ||
個人評価: ★★★★★★★★★★ (8/10点)
ウキウキ、活き活きからの、死の世界 へ
1時間前笑い合っていた人が死んでいく、登山のリアル
自分は登山は全く未経験ながら、冒険ごとは嫌いじゃないし気になるので、ほんのちょーっとだけ雪山登山の予備知識はネットなどで得ていました。なので高山の大変さ、見殺しにせざるを得ない過酷さみたいなのは解っていてそこへの驚きはありませんでした。
出発時のワクワク感、ベースキャンプのパーティ、そして何とか立てた頂上までの笑顔…。
そこからエベレストが人間をひねり潰していきます。
事実、下山時の遭難事故という事で必然の後半戦の天候悪化・猛吹雪な訳ですが、不謹慎ながら物語としてよくできています。
ジョシュ・ブローリンさん演じる参加者ベックらの登山前の「大金を払ったんだ」「(前回)無理してでも頂上に行くべきだった」というセリフ、険悪なムードになる各ガイド会社、予定時間を大幅に押しているのにも関わらず頂上へ到達する面々、どうしても諦めきれないというジョン・ホークスさん演じる参加者ダグの願いに下山しかけたジェイソン・クラークさん演じるガイド ロブが折れ、頂上に引き返した判断ミス、地上では良いとされる愛情の判断がエベレストのデスゾーンでは間違い。「今平気なのだから体力・気力で何とかなるだろう」という間違いをしていきます。
これらの言動が無理矢理ワルモノを作る感じではなく、リアルで自然な描かれ方をしています。
ただ、生き残ったベックさんが少しだけ面倒くさい参加者で描かれていたり、エミリー・ワトソンさん演じるベースキャンプマネージャー ヘレンが部屋の装飾を持ち込んでいたり、名誉問題は大丈夫かなぁというのはあります。
「ヒゲの男」が大勢登場で見分けが💦
正直、登場人物がよく解らない事がありました💦
男は皆ヒゲが生え、更にサングラスと酸素マスクとフード。
初めはメインのアドベンチャー・コンサルタンツ隊(AC隊)だけにスポットが当たっていますが、史実なので、後からどんどん別の隊が出てきて、命に関わる助け合いをするので、皆平等の感覚で呼びかけ合います。
実際はもっと顔が見えないんだろうなと思います。
映画用に人の見分けと表情を見せる為、わざわざ逐一顔を出す事があります。
調べながら2度観よう
1度観た後に、Wikipediaの実際の事故のページ、映画のページ、エベレストのベースキャンプの位置の図、Google マップ、色々観ると解りやすく、登場人物が見えてくるし、エベレストに登るまでの集落など丁寧に描かれている事が分かります。
徒歩、演出じゃなかった
ヘリで着いたルクラのテンジン・ヒラリー空港、そこからもっとエベレストに近づいたナムチェ・バザールなど、Google マップ 航空写真で視てみるとまだまだエベレストからは遠いし、道が続いているので、てっきり主人公達の徒歩の画は演出で、「これは村内散策の画で実際の移動は車に乗ってもっと麓まで行くんだろう。万が一観てる人がここからずっと徒歩だと勘違いしてくれたらそれはそれで」という狙いがあるのかなと思っていたのですが、この地域に意外とストリート・ビューがあって降り立ってみると! 徒歩道!!💦 徒歩でのストリート・ビュー(個人提供?)でした。それなりに山間に集落が点々としているのですが、ここら辺は車なし社会か。そしてストリート・ビューの集落風景がのどかで絶景! ここでもうお腹一杯素通りがもったいない! 映画のようにエベレスト登山ツアー参加者はこの風景を見ながら目指すんだなぁとしみじみします。
欠点
- 画質
素晴らしいVFXですが、ちょっとだけ、CGの山肌空撮シーンは解ってしまいます。
ほとんどの合成は見事で境目の見分けがつかないです。
一部のエベレストの風景は実写によるものだからなのか、逆に解像度が足りてないカットがあります。
- 人々の見分けが付きづらかった
上記。しかし史実ならよくやったバランスだと思います。
- エピローグ
遭難からは、もう他の部隊も含め色々な人が平等に苦しむ様子が描かれる訳ですが、最後またAC隊に絞られ、両手に包帯を巻いて綺麗な服を着たベックがテキサスの自宅に帰り着く(入院なかったのかな。入院を経てなのかな。急に感じました)、ほか生き残った面々がニュージーランドに帰り着くシーンが余計に感じました。
その後は亡くなられた方々の実際の写真、そして、生き残った方々・関係者の実際、その後の写真。
いきなり知らない男女の写真が写って(実際の写真 / 全く劇中役者と似ていない)「ジャンは女の子を出産」って言われたらもう解らんわ💧 すみません。そしてそして、写真・写真が続いて、最後の最後に(劇中にはいない)少女の動画になって「サラ」って💧 生まれた子の大きくなった実際の姿ね。
一拍おいて理解できますが、ボリューム・リズム、間違ってるかなぁ。最後は史実に忖度しすぎてバランスが悪かったです。
自分が編集するならベックを乗せたヘリ、現場での生き残った面々の憔悴の表情、そしてベースキャンプの空撮、最後に牙を向いていたエベレストの遠景で完かな。
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