ネタバレ注意



そして父になるレビュー
★★★★★★★★★



16日、是枝裕和監督の「万引き家族」が「第71回カンヌ国際映画祭」の最高賞パルムドールに輝いた事を記念して、是枝監督2013年の映画「そして父になる」が、フジ「土曜プレミアム」で放送されました。特別再編集という事でした。



露骨過ぎないリアルな家庭状況とキャラに、世に該当するお父さんがいる可能性が十分にあり、ドキッとさせられるのではないか


“父になる前”の福山雅治さん演じる野々宮良多の事です。まあ露骨っちゃ露骨なんですが、でもこの程度なら“いる”。悪者過ぎないリアルさ。「でも子供とこのレベルの関わり方ではダメなんだよ」と世の子供とすれ違うお父さんに警告する作品だなと思いました。

実写ならではのキャスティングもリアルを感じると思います。
この作品がもしアニメなら、あちら側の家族斎木家の奥さん役はもっと“オバチャン”にしていると思います。実際はお綺麗な真木よう子さん。そこがリアル。生活格差がありつつ、だからといって貧乏側がブサイクという事にはならない。現実の現代の日本の若い夫婦に、高級タワーアパートの野々宮家もいる。うす汚い電気屋の斎木家もいる。



良いシーン


クールな野々宮良多(福山雅治さん)を演出すべく、野々宮家の風景がどこかクール。
ただ格好良いので気にしない人には分からないけど、明らかに冷たい。

主人公の奥さん野々宮みどり(尾野真千子さん)が、育てた息子慶多(二宮慶多くん)を連れて電車に乗って「どこか遠い所へ行こうか」というシーン。絶望感と共にちょうど電車が影にかかって自然の影で車内が暗くなる。

最後、これまでの良多と育てた息子慶多のすれ違いを並行して離れて歩く事で表現している。それが最後障害物がなくなり抱き合う。“そして父になる”。
泣きました



まあ実際は、映画のように“都合よく”、子供は親を嫌わない


赤裸々な話をします。うちの両親は僕が中2の時に離婚しました。父はマレーシア〜インドネシアに出張に行き、年に1、2回帰ってくる感じでした。
父が帰っている時、父の大工道具を僕が「これ使っていい〜?(甘)」と尋ね、2度言っただけで「ダメって言ってるでしょ」と怒鳴られ、何か子供ながらに(やっぱ子供と触れ合い慣れてないな)と感じました(誰目線(笑))。
弟が幼い頃は、たまに帰ってくる父を見る度にどこの誰かが解らずに泣いていたようです。

考えてみればうちの父はかなりこの映画の良多に似ていたのかも知れません。

僕が大人になって、母方のお婆ちゃんの所に行った時に数度、お婆ちゃんは「はげえ。家庭をないがしろにしてねー(泣)」などと僕の父の悪口を言い、僕を同調させようとするのですが、お婆ちゃんには悪いですが、僕としては全然憎しみはなく… 弟も同じだと思います。



なお、アピールですが、僕は子供と遊ぶの大好きです(笑)