ネタバレ注意





TSUTAYAで何かマンガ借りようと思って悩んだ挙句、オススメとして1巻が表紙を向けてる、東村アキコ先生の「かくかくしかじか全5巻を全て借りました。



海月姫」「東京タラレバ娘」などヒット作を連発している東村アキコ先生。僕は海月姫だけ友達から借りて読んでて、実写映画も観ました。
何の予備知識もなかったのですが読み進めると、アキコ先生の自伝で、ちょっとネットを視ると2015年マンガ大賞の大賞、第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞を受賞している作品でした。



感動


あまり量を読んでる訳ではありませんが、マンガで1番感動しました。
最後が泣けるのですが、そこに感動という事ではなく全体を通しての話。

アキコ先生ご自身の幼年時代からの生い立ちと、同郷宮崎でお世話になった画家 日高先生(モデル 実在の画家 日岡兼三先生)についてのストーリーです。

絵が少々荒いが的確な演出と表現力にプロの仕事…というかプロ「東村アキコ」を感じる


しごかれてしごかれて…、人生のタイミングに反省して苦労して…。
あんなアキコが今では複数の連載を同時にこなし、色々と賞も受賞している売れっ子マンガ家…という内容。

絵からもそれを感じるのですね。これはご本人的には「やめて」ってなるところかも知れませんが。
凄いんです。記憶を絞り出して一気に描いていったんだろうなというのをタッチと流れに感じます。ちょっと語弊があるかも知れませんが“描きなぐった”というか。小並な言い方すると「仕事早いんだろうな」と感じました。

悪い意味じゃなく。格好いいのです。
プロのこなれた感と、赤裸々に記憶をさらけ出す全身全霊感。
この人、ヒットする実写映画も作れるなと思いました。

おすすめの作品です。



宮崎の風景に? -ダウト-


宮崎の風景という事で出てくる挿し絵に、明らかな我ら奄美大島の“大浜海浜公園 見はらし広場”(駐車場)がありました

奄美市名瀬小宿の“大浜海浜公園 見はらし広場”。*エフェクトはイメージ。作中では全て手描き

ほぼこの構図で度々出てきます。車の往来の感じから道路のていのようです。実際は駐車場


1巻の前半にそのコマが出てきて瞬時に分かり、驚きと嬉しさでTwitterでつぶやきました

作品中1回のダウトだと思ってつぶやきましたが、その後も度々同じカットが流用されており(笑) 痛い指摘かも知れませんがお許し下さい

更に4巻のあとがきには、「この作品を描くにあたり、宮崎へ当時のあの場所の風景写真をあちこち撮りに行きました」という事で様々な風景イラストと共に大浜海浜公園の(ハズの)イラストも再度載せられ、宮崎だとダメ押しされているのでちょっと困惑(笑)

ソースが判らないような風景の部分改変もなく本当にそのままなので、ご自覚なく、何か紛れ込んだのかも知れませんね アシスタントさんがネットで「ヤシの木」とかで検索して出た写真とか?

ただ地元民として光栄です(笑)
聖地巡礼の1ヶ所は奄美大島へお立ち寄り下さい