ネタバレ注意



劇場以外が解禁されたばかりの「シン・ゴジラ」をU-NEXTで1人で観ました。
U-NEXT無料トライアル期間内でもこの新作は更に有料ポイントが必要なものでしたが、持ちポイント600Pが付いているので、それを使いました。




*このゴジラは映画「シン・ゴジラ」のゴジラの造形とは異なります



シン・ゴジラ レビュー
★★★★★★★★★★



ディザスター映画や怪獣映画を見飽きた玄人に「ほう」と言わせる映画かも


「愛」「情」を完全に排除した


完全に政府官庁の動きにフォーカスした内容で、ほぼ一般人の恐怖・悲しみ・愛が全く描かれないというユニークな作品でした。一般的には一市民個人にフォーカスしてこそ作品に感動を与えられるものだと思います。ただ、日本はもとより世界中の人が“ゴジラ映画”が慣れすぎたという前提、ディザスター映画のお決まりがある中、あえて「もういい」という事なのかも知れません。もうゴジラで殺されたり被害を被っても泣けるのは作れないかもしれません。そこでこの内容。“キングオブ怪獣映画”にはならないと思います。が、巨額を投じてあえて亜種になる事を選んだ潔さを評価したいです。

ゴジラの造形


ゴジラを格好良いものではなく、とにかくおぞましく描いたところを評価します。“世界のゴジラ”に気持ち悪さを表現したのは、上に書いた演出に加えて勇気ある方針です。確かに“ただただ謎のおぞましい生物”なのです。人々が初めて見る謎の怪物なのです。最後の尻尾の表現がまた鋭い。

ところであの目玉。滑稽さを感じてしまうのですが、これはどういう意図なんでしょうか。やっぱり“格好良かったりファンになる存在ではない”の強調なのでしょうか。そういったこれまでのゴジラシリーズとそのファンを一蹴したいという感じも、あざ笑う感じさえもしました。



第一作目「ゴジラ」(1954) をよく汲んでいると


前の記事に書いたようにU-NEXTでは、このシン・ゴジラ解禁に合わせて“ゴジラ特集”をやっていて、初代ゴジラも観れるので、「初代は観るべき」とオススメされた事があるので途中まで観てました。
正直、こんなもんか感があって…途中まで観て保留中です

このシン・ゴジラは初代ゴジラを汲んで“反原子力”のメッセージがしっかり入っているという事で評価されているっぽいです。

しかし皆が賢くなった現代、昔と同じようにこのテーマが通用するのかは疑問です
僕的に評価の低い(「世にも奇妙な物語」のまあまあの作品を合わせた感じ)黒澤明監督の「夢」の中にも反原発の内容がありますが、それを観た時にも何か感じましたが、メタファーになってなくて露骨な表現になるというか。皆原子力の問題点・利点解っちゃってるからなぁ
でもゴジラと言えば原子力問題。まあいい時期に作られたと言えばそうかも。

難しいリメイクの1つかも知れません。価値観と知識と色々なものが昔と変わってるのです。



CGI


壊されるビルの多さ、瓦礫の数はハリウッド並みに頑張ってるのですが、アップがキツいですね。ゴジラもヘリコプターも。初期形態の尻尾などちょっと…。

詳しくないですが、ソフトの計算が困難だとして、模型実写撮影でパーツでいくつもモデルを作るみたいに(映画「タイタニック」で船尾部分だけ作られたように)、CGゴジラもアップ用に別途細かいCGモデルを作れなかったのでしょうか。

あと、ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」(2014) のように、海にもっと海面の動きが欲しかったです。海面が盛り上がって丘になる感じ。付け足しの楽そうな白の飛沫ばっかり。

尻尾が全体的に軽そうです。浮き上がりすぎ。
最期の氷結・ダウンが速度が早すぎます。