ネタバレ注意



Macのオーディオシステムを整えたので映画等が観たくなって、今度はU-NEXTに無料トライアル登録してみました。ネットの映画系映像配信サービス歴は、
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U-NEXTは、ほかより充実してるかつ高価っぽいです。コミックとかも観れます。どっぷり堪能したいならここかもなぁ。でも、どっぷり堪能する時間はない…。
ってかNETFLIXに初めて登録した時に「え? こんなもんなの」ってビックリしたんです。こういう処全部TSUTAYAレベルなんだと思ってたんです。そしたら「タイタニック」さえないわ。検索したのことごとくなくて。
今回某所で聞いて新たに知ったU-NEXTにトライアル。







クローバーフィールド/HAKAISHA (Cloverfield) レビュー
★★★★★★★★★



怪獣映画のある種最高傑作


イマイチという評価を見た気がしたのですが…? 最高でした。
“自分ルールを作り、それを逸脱せずにやれる事を徹底的にやった”映画だと思いました。

ほぼ完璧にリアル


全編手持ちビデオカメラ(上書きという演出があるのでデジタルテープ時代だと思う)の映像という映画なのですが、その様が完璧。落ち度がないのです。手持ちと臨場感に徹底的にこだわった作品でした。“リアルな戦場映像。原因は怪獣”という映画でした。

リアルじゃない部分


リアルじゃない部分と言えば、終始手持ちのブレと斜めの映像の中で、構図とズーミングにプロのセンスが見られるのですが、それも邪魔していません。

そもそも実際にはカメラの素人でもプロでもあんなに撮りっぱなしという事はしないでしょう(笑) あのサバイバル感の中バッテリーを長く持たせようとすると思うので尚更です。しかしバッテリーやテープに関しても、作品におけるエンドロールを省いた長さが1時間ちょいなので、ほぼリアルタイムで進む映像として十二分に理屈は通っています。

頭にGoProなどヘルメットカメラを着けるのが自然な世の中で、これがその映像だったとすると、更にリアルでしたね。ただのタラレバ話です。

また、“カメラを赤外線モードに切り替えると怪物の子供が見えた→逃げるぞ!”というところなどが演出的な訳ですが、それも最高でしょう。“リアルじゃない部分は良い演出に消費されてる”って感じで、まあ落ち度がないのです。



ゴジラが見習うべき映画? (すみませんすみません)


前にも書いたかも知れませんが、僕は、観たゴジラ映画はいずれも米国の「GODZILLA」(1998)と、「GODZILLA ゴジラ」(2014) (当ブログレビュー)だけというゴジラ的には超絶クソ野郎です。

酷評されてる「GODZILLA」(1998)。特に日本のゴジラのビジュアルからかけ離れているという事で批判を受けていましたが、“ゴジラの伝統”(?)なんてクソ食らえだと思っている僕とすれば、リアルな爬虫類や恐竜に近ければ近い程、きぐるみ感(←クソ食らえ)から遠ざかれば遠ざかる程いいと思ってます。ゴジラのビジュアルは良かったです。ストーリーはまあまあだったっけ。

「GODZILLA ゴジラ」(2014)で気になったというか日本や世界のファンのゴジラ愛を汲んだのだろうなと感じたのは、ゴジラに軍艦がビビらず並走したり、最後に劇内テレビ放送テロップで「救世主か」と出たりしている部分。実際あんな怪物が出てきたらそんな言葉出てこない筈です。

とにかく、“映画作品としてシリーズ化されてる故に、劇内の人々のリアクションが若干慣れてる”とか、“お粗末な特撮だけど、このやり方が伝統なんで”というのが大っ嫌いな僕としては、当作品が究極にして、原点の怪獣映画に思えたのです。
最近の「GODZILLA ゴジラ」(2014)や、「シン・ゴジラ」(2016)以前の中盤ゴジラはそこら辺怪しいと思ってまして。多分こんな議論以前のヒドい特撮と演出あるよね。

その点当作品は、“得体の知れない怪獣が現れた。ただただ恐怖でしかない”というのを徹底して、個人・一般人視点で描いていて良かったです。



奇しくも(?)今日が、話題の「シン・ゴジラ」のソフト販売・配信(・レンタルも?)の解禁日のようで、U-NEXTでも(ポイント課金で)観られるようで、期待です。
また、U-NEXTではゴジラ特集をやってて、「これは観た方がいい」と勧めてもらった事のある「ゴジラ」第1作目も観られるようなのでこれも期待。