ネタバレ注意



この作品名を初めて知ったのは映画「タイタニック」の時ですね。非公式の「タイタニック徹底ガイド!」みたいな小冊子で「レオ様の出演作品」ってな感じで紹介されていて知りました。
そして先日、これまで無冠の帝王と言われていたレオナルド・ディカプリオが第88回アカデミー賞で遂に主演男優賞を受賞 ディカプリオが初めてアカデミー助演男優賞にノミネートされた本作もテレビでちょいちょい紹介されてました。







ギルバート・グレイプ (What's Eating Gilbert Grape) レビュー
★★★★★★★★★★


自分が生まれ育ったアイオワ州の小さな町から生まれてから一度も出たことがないギルバートには、重い知的障害を持つ弟アーニー、夫の自殺から7年間も家から出たことがない肥満で過食症の母、そして2人の姉妹がおり、食料品店で働きながら家族の面倒を見ていた。そんな時、旅の途中でトレーラーが故障し、ギルバートの町にしばらくとどまることになった少女ベッキーと出会う。



ナチュラル&リアル&作りがしっかりしている


閉塞感たっぷりの運命にあるジョニー・デップ演じるギルバートの境遇が悲しくもオーバーではなくリアルにありそうです。そしてディカプリオ演じるアーニー。知的障害の演技が素晴らしい。ディカプリオの演技力が光りまくります。

質感は一見古い & B級に見えますが、1993年作品なんですよね。もっと昔に見えました。古いと思いつつ観てて、演出・カメラワークが今どきのしっかり感があったのでちょっと驚いて製作年を確認しました。

地味で世界観も狭いからこそ、演技力・演出・カメラワークなどが浮き彫りになります。



最後のブラック


“お母さんが亡くなり→重量級のお母さんの遺体を外に出せずに家全体を燃やす”。その後ハッピーな人生になっていったんだろうなという感じで終わります。しかし、家全体とお母さんを燃やすという事にブラックなイメージを持たない人はいないと思います。そこに追い打ちをかけるかのようにハッピーエンド感。
残念ながら子供達が「大好きだよ」と言い続けたお母さんはやっぱりお荷物だったというメッセージと受け取りました。

エンドもハッピーかアンハッピーかはっきりしているのじゃなくリアルな人生を表してるのかも知れません。



【PS】
バック・トゥ・ザ・フューチャーの役者さんが2人も出てきてました。