度々沸き起こる議論。
数年前はクジラ・イルカの食用捕獲と、それを反対する動物愛護団体との問題でよく議論になり、最近では人間が襲われそうになったから致し方なく射殺したという事で動物愛護団体や一部の一般人が非難し、議論になっています。

これからお話する事は、もしかしたら自然保護関係のプロ(生物多様性を意識した方々)には常識の考え方かも知れません。無知な僕が今更これを無知な状態で書くのは恥ずかしい事かも。しかし、ネットでニュースにコメントする一般の方、テレビに出演するコメンテーターまで、どうも考えが定まってないのではないかと思い、記事にします。



“この生物は殺したらダメ / この生物は殺していい”、この仕分けがあなたルールではどうなってますか? どう説明できますか?


「殺すのは極力一律ダメ」なのか。
「植物はAll OK、動物はケースバイケースで考えよう」なのか。
「よくペットにされる動物は可愛いので殺してはダメ」なのか。
「知能が高い動物は苦しむから殺してはダメ」なのか。
「人間が食用の為に育て、量産してる動物はOK」なのか。
「食用に利用しないのにむやみに殺すのはダメ」なのか。
「人間が自然を守る」と言う事自体、人間のエゴじゃないのだろうか。
人間よりその他の自然が偉大?
動物園・水族館の存在の考え方は?
キモい虫は絶滅して構わない?

「どんな主張にしてもどうも矛盾が出てくるな〜。なんだかな〜」ってなってる方いらっしゃいませんか? これらの根本に一貫して言える考え方・主張があると思うのです。てかこれなんです。



“人間の為に”生物を守る。
“人間のエゴ”として、生態系を守る。


解ってましたか? “人間の為”なんですよ。人間の為に生態系のバランスを保ち、どの生物も絶滅しないように努力してるんです。



ゴキブリも蚊もハブも、絶滅させてはならない


「人間の為」。どういう事か。
何かが絶滅したら、ほかの何かにも影響が出てきます。ほかの何かも餌がなくなって連鎖的に絶滅したり。捕食されなくて爆発的に増えすぎたり…何かが爆発的に増えたらまた何かに影響が出てきます。それがまわりまわって人間に影響してきます。

上のはよく見聞きしてるでしょうが、これはどうでしょう。
人間誰もが嫌う害虫・不快虫から、いつか難病の特効薬になる成分が発見される可能性があるのです。他にも色んな人類に貢献する物質が発見される可能性があるんです。最近実際にゴキブリの脳から有望な抗生物質が発見されたようです。

だから、全ての生物を絶滅させず、バランスも取らないといけない。
生物多様性を保持しないといけないってこういう事なんですよ。



動物園・水族館の存在も“人間の為”で解決します。
来場客に見せるのも人間の為であり、子供達が生物を考えるきっかけの為であり、動物園・水族館のお仕事は、表は動物を見せる事ですが、裏では保護・繁殖という事をやっています。



食文化だから否定するな?


十分な数がいる、または過剰に増え過ぎている場合、人間が迷惑したり被害を被っている場合、食用や駆除で適切な数を殺していいと思います。

日本の捕鯨(クジラ・イルカ)が外国から反対されたりしていますが、「頭が良い動物だから殺してはダメ! (意味不明だけど…)」vs「他国の食文化を否定するな!」ではなく、その生物の数が十分にいるか否かで判断すべきです。絶滅に瀕している生物なら保護されてしかるべきです。



可愛いから、可哀想だから、は悪か?


愛護団体。身近なところで、一般の人々に「殺処分される動物を救おう」と募金を呼びかける団体をネット広告などで見る事があります。可哀想な写真とともに訴えられてます。

増えすぎて、人間が糞尿に迷惑している、作物を食い荒らしている、危険など実害があるからこれを低減するとの理由で殺処分される予定の動物を、ただ殺処分から救った、これだけではです。

その後の面倒を同レベルで、平行してやる団体(愛護家)じゃないと悪です。
つまり、団体で街に繰り出て糞尿の始末をしたり、作物を食い散らかされた人に補償したり、増えすぎて人々を悩ませてるので殺処分される予定だったのを救ったとしたら、その動物を清潔で適切な施設で生活させそこから出さないようにするなどを全力で考え実行して、初めて善なのです。

これをしない、できない団体(愛護家)が、「後処理はしないけどね」とは言わず、あたかも正義のように同情を誘って訴えて、募金を募ったり、大衆を扇動させたり、他人を妨害するのは悪。できないのなら「感情論だけど」と正直に前置きするべきなのです。個人でも「無責任だけど、可哀想だから殺させない!」と言わないといけないのです。

要は個人でできる事は、殺処分予定の動物を1匹救って、その1匹を可愛がって大切に飼う、これでいいのです。

この件も人間の為ですね。人間の生活においてどうか、です。



自然を守るのは人間の為。
それは我々が人間だからである。

これまで答えが見出だせなかった方、もし納得されたら参考になさって下さい。