ネタバレ注意



昨日、珍しくTSUTAYA名瀬店で映画を4本も借りてきました。全てBD。
  • GODZILLA ゴジラ (Godzilla / 2014年 / 唯一の準新作価格)
  • インセプション (Inception)
  • ゼロ・グラビティ (Gravity)
  • ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 (Life of Pi)
いずれも大体、ネットでトレーラー等を見て最新VFXに感心して観たくなりました。
インセプションは観た事あったのですが、それはカーソンの所で英語版で観て、カーソンに解説してもらって何とかという感じだったので。



GODZILLA ゴジラ (2014) レビュー
★★★★★★★★★★



当作品のワンシーン風



特に観たかった映画でした。YouTubeで見てVFXに感動してまして。ゴジラと別怪獣ムートー登場シーンは予め大体見てました。



やれる限りで完璧なゴジラ映画。個人的に“怪獣 vs 怪獣”はつまらない


さて、僕は数多くあるゴジラ映画の中で、事前に観た事のあったのは前アメリカ版の「GODZILLA」(1998年)だけという、多分ゴジラファンからしたらクソ野郎です(笑)

GODZILLA(1998)はそれなりに面白かったですよ。特にイグアナのような爬虫類が巨大化したと考えているデザインは良いと思います。リアリティをどこで出すかという事です。日本のゴジラの着ぐるみ直立姿勢はちょっとその時点で冷める部分があります(近年の日本のゴジラの姿は分かりません)。当作品は日本のゴジラのデザインに寄せてますが、3DCGによる柔軟さと爬虫類のリアルさが出ているので良いと思います。

某掲示板などでゴジラ第1作(1954年)をお薦めされて、今回のGODZILLA ゴジラより先に、第1作を観たかったのですが、TSUTAYA名瀬店には置いてませんでした。

ファンによると、特に第1作は別格らしいです。その後はダメだったりすると。僕も某動画投稿サイト(上で書いてるけど)でこれまでの日本のゴジラのトレーラーなどを少し眺めた事がありましたが、ヒドいものはヒドそうです クールに言えば、僕はゴジラファンではなく、“日本の伝統の特撮”、“模型っぽくても暖かく見守る”とかクソ食らえだと思います。ディザスター映画はリアルなほどいいと思っています。でも、近年のゴジラは模型云々以前にアイドルなど出てきてヒドい事になっていそうです。

当作品は、これまでの日本のゴジラの歴史とゴジラ愛をよくくんでいるんだと勝手に想像します。ゴジラのデザインはもとより、対立怪獣が出てくる、放射光線を口から出す、何かゴジラが守護神っぽくなってるとか。

そもそも(ノーファン・現実論)で言うと、怪獣はゴジラが1匹登場するので限界です(笑) 元々ゴジラが現実には生まれ得ない、あり得ない怪獣です。そこに別の怪獣も出てくる。怪獣映画好きじゃない僕からするとその設定がちょっとキツいです。でもそこは流していかないといけない部分だとは知っています(笑)

しかしムートーのデザインも素晴らしいし、細かいメッシュの3DCGから繰り出される動きがリアルで、説得力を出しています。卵を孕んで光っている部分の模写もキモくて最高です。
全然知らんけどモスラとか最悪ですね、ハイ。

ってか、書いててもうしょうもなくなるというか、そういうもんなんでしょうね。過去の日本の怪獣映画のクオリティは。アメリカ近代SFX・VFX映画のクオリティと比較したらいけないんでしょう。子供コミックを最近アメリカ映画がリアル(設定の意味でも)実写化してますが、当作品もそんな感じで。過去の日本のゴジラ(vs 別怪獣)作品を立てて、それをやれる限りでリアルに描いたという。

やれる限りで最高なビジュアルでお送りしてた訳ですが、それでもゴジラノーファンとしては、ゴジラ vs ムートーはちょっと飽きました。想像ですがゴジラファンとしてはこの怪獣 vs 怪獣シーンは日常で、それをこれまでにないリアルな映像で描かれていて胸熱だったと思います。

「怪獣王、私たちの守護者なのか?」
最後の最後、テレビのテロップに「怪獣王、私たちの守護者なのか?」と出ますが、実際こんな怪獣が出たら、そんなセリフ出ないでしょう。「巨大な化け物が数匹も出てきて、これから先も地球をめちゃくちゃにしていく((((;゚Д゚))))ガクブル」って考えになる筈です。途中ゴジラが泳いでいる時、アメリカ海軍の複数の船が並走してますが、あんな事もする気にならない筈です。本当にゴジラとゴジラファンを立てています。



ゴジラの3DCGが最高


リアルです。鳴いた後に息を吸い込む為鼻が膨らむ、胸が膨らむ。
そして、舌が見た事のある動物の舌の記憶と重なる。イグアナの舌を検索して視てみたらイグアナの舌は人間みたいな生々しい舌でした。このゴジラの舌は鳥でしょうね。見た事のある動物の部分の記憶と重なってリアルに感じるんですよね。



鳴き声と泣き声が最高


この映画の見どころ(聴きどころ)の1つは音だと思います。本当に音と鳴き声が素晴らしい。

元の日本のゴジラの鳴き声もどうやって作っているのか分かりませんが素晴らしいです。
この映画の鳴き声は更に輪をかけて迫力を出しています。平たく言えば、お馴染みの鳴き声の後に、ゴジラの喉がなっているのか低音が入るんですよね。

マンネリ化しているお馴染みのゴジラの鳴き声をしっかり恐怖感のアイテムとして利用している感じです。うるさいんです。誰もが持っている犬などに吠えられた時の記憶と重なるところもあると思います。鳴き声で衝撃波が来ます。空気が揺れる音が入って、画面も震えるんです。

その他、ゴジラもムートーも色んな音が出てます。

こんな映像がありました。素晴らしいです。色んな物で鳴き声を作り出しているんですね。
SoundWorks Collection - The Sound of Godzilla from Michael Coleman on Vimeo.

そして、1番好きなシーンの1つが子供達がバスの中で泣き叫んでいて窓の外にゴジラが見えるシーンなんですが、そのシーンの子供の泣き叫ぶ声が素晴らしいです。非常に効果的です。



“越し”が最高


何か越しの画がよく使われていて良い感じです。
上に書いたバスのシーンなど、車内から外に怪獣が見えるシーン、ゴーグル目線の主観視点と呼吸音で緊張を表していたり、リアルな演出の為に色々な物が手前にあります。
また、よく霧や煙のレイヤーを手前に何重にも置いて、惜しげもなく(?)、凝って作った怪獣と街の3DCGを隠してます。それにより、リアルさ・巨大さ・不気味さを巧く表現しています。

その他、多々映像演出も良いです。



初めに命の重さを描いたのが良かった


最初に母ちゃん(サンドラ・ブロディ)が亡くなります。父ちゃん(ジョー・ブロディ)が男泣きします。非現実的かつ、これからばんばん人が死んでいく当作品において、1人1人の命・死は重いんだと、作品内における人間の命の尊さを初めに引き上げておくのはとても良かったです。



色々書きましたが、ストーリーはシンプル、ゴジラ映画としてやれる限りの事をやった、そんな大作でした。