ネタバレ注意

前記事に書いたように、この最新作を観る前に、ターミネーターシリーズ(映画)で唯一まだ観てなかった前作「ターミネーター: 新起動/ジェニシス」を観終え、これまでをコンプリートできたので、Amazon プライム・ビデオで追加料金を払い当作品を観ました。




*Used got stock

ターミネーター: ニュー・フェイト (Terminator: Dark Fate) (2019) レビュー
★★★★★★★★★★



当作品は監督がティム・ミラーさん、ターミネーター生みの親ジェームズ・キャメロンさんが製作総指揮。ターミネーター2(以下T2)以来のターミネーターシリーズ製作復帰です。「ジェームズ・キャメロン完全復活!」とうたっています。

期待を裏切らない出来。「『T2』の正統な続編!」のキャッチコピーがその通り


素晴らしかったです! まさに帰ってきたと思いました
ほかの言い方をすれば、「10倍素晴らしくした『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』」かな。似てますね。しかしあっちは駄作・こちらは本物でした。



欠点


前提としては・・・これは1番言っちゃいけない事だけど、作る必要はなかったです(笑)
サラ・コナーとジョンの物語。T2ジョンを演じるエドワード・ファーロングさんが使えなくなった今、時を経た今、「T2の正統な続編」を作らざるを得ないとなった場合、欠点と言えるものがそんなに見付からないです。最高に頑張りました。

星マイナス2は、やはりターミネーター/T2に比べ、サラストーリーの初見の感動のなさ、T2(1991)の時代から映像クオリティが格段に向上した現代において、特撮の驚きのなさです。

ああ、そして! 何より他者にターミネーターシリーズの製作を許してしまって、シリーズが多数作られた事による、映画史における当作品の印象の薄さを招いた事ですね。

【追記】
この「正統な続編」からの正統シリーズが続くとの情報が。だとすると、この「ジョンはいないのに」という気持ちは払拭されるかも知れません。



美点


女性の強さ・強くなっていく過程、敵ターミネーターのしつこさ・恐ろしさ、サラの鍛えられたクールさ・中米…etc. 全てが帰ってきた


当作品は、制作会社のロゴと、T2での精神病院でサラが悪夢の内容を叫ぶのを録画したビデオ映像が交互に流れて始まります。
そして暗い浜辺の波打ち際。波が砂を洗い流していくと埋まっていた頭蓋骨が現れ、画面が下がっていくと多数の人骨。…からの無数のターミネーターズの海からの上陸の長回しワンカット。T2のオープニングを彷彿させます。

以降も、ターミネーターイズムを感じさせます。音楽や演出。
全てのターミネーターシリーズでターミネーター/T2のオマージュがありますが、当作品はクールに、ファンなら分かるようなイズム。ここらへんはターミネーター4も似ています。

開始17分から始まるカーチェイスにしびれ。
カーチェイスと言うか当作品の敵ターミネーター「Rev-9」(ガブリエル・ルナ)の重車両でどこまでもツッコんで追いかけてくる恐ろしさ。

ターミネーター/T2で強くなっていったサラに重なる、当作品の主人公ダニー・ラモス(ナタリア・レイエス)。

T-800以外全員女性という設定の的確さ


こちら味方側のメンバーが全員女性です。後半T-800が仲間入り。多分平凡作家がやると、改造人間グレース(マッケンジー・デイヴィス)などが、男になっていたと思います。そうなっていたら変な見え方になっていたと思います。「正当な『T3』」は「女達の」の色。よりターミネーターイズム・そしてサライズムだと思うのです。

あと、Rev-9が溶けた時黒いのもいいですね。T-1000のメタルをある意味超える事ができたと思います。悪者の色。

「シュワちゃんも、リンダ・ハミルトンも出てる」ではなく、「ビジュアル的に欠点がない」と言いたい


最後言いたいのがこれ。T2の役者の代役がないんですね。
顔の差し替え処理としては若きT-800のボディをブレット・アザーさん、若きジョン・コナーのボディをジュード・コリーさんが演じていますが、作品として観た時の映像にT2からの違和感がない。
これも「『T2』の正統な続編!」としてのあるべき状態。



「運命ではない」というテーマに運命的な人のつながり。
観てよかったです