ネタバレ注意

Amazon プライム・ビデオで観ました。







万引き家族 (2018) レビュー
★★★★★★★★★★

第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞、第91回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートという事で話題の映画です。



色々な要素が凝縮されていてレビューが難しい


犯罪でしかつながれなかった家族の物語でした。リアルな、だが誰もリアルには経験してないワル家族の物語。リアルさは家族の愛情と絆に出ています。普通じゃない家族の絆の形。

樹木希林さん演じる初枝の温かさ。
安藤サクラさん演じる信代、リリー・フランキーさん演じる柴田治の温かさとDQN感。
初枝が亡くなった時の松岡茉優さん演じる亜紀の眼差し。
とてもリアルで、情を感じます。
本筋には直接不要な無駄セリフ・出来事もいいです。

「現代日本で、皆健康で、こんな万引き生活?」という疑問は後半の衝撃で合点がいく事になります。
「猿の惑星」の「他の惑星とするにはお粗末じゃね?」という疑問が最後の衝撃で合点がいくのと似てます。

城桧吏くん演じる祥太は徐々に道徳感情に揺れ動き、
後半の衝撃で、皆居るべき場所へ戻っていきます。



不要に誤解を生ませる表現


時々不要にどっちなのか分からない事がありました。
例えば、風呂場でやけどを見せ合う信代とりん。「アイロンで」と言いますが、信代はクリーニング工場で働いているのでそちらかと思ってしまいます。りんは劇の最初で分かっていたが、信代も親からの虐待を受けていた同志だったという事でいいんですよね?
その他、セリフが端的なので起こるどっち?というのがありました。